子育てに関して、多くのお母さんはとても熱心でいろんな子育て情報を集めています。しかし、お父さんは子育てに関する情報などを
あまり気にしません。「そんなに気にしなくても、子どもは育つよ」と、お母さんの気も知らず呑気なものです。そこで、今回はお父さんの子育て参加について手短に書いてみます。
子育てにおいて常に心に留めておくことは子どもの「今」の状況ではありません。
例えば、子どもが中学校に入学する前に
中学の勉強についていけるだろうか・・・
学校生活に適応できるだろうか・・・
他の子にできて、我が子にできなかったらどうしよう・・・
と、勝手な妄想で焦りを感じ自分では無意識のうちに子どもにプレッシャーをかけてしまい、子どもが変に気負いしてしまうことがあります。
ここまで大げさではないにしても、これはお母さんにありがちな話です。母親は目先の事によく気を配りますだから子どもに対して「そんなんじゃ、中学生になって困るよ」と、ついつい子どもに言ってしまいます。これは母性ですから仕方ありません。母性は子どもの不安や不快に対し反応します。そして、そこから子どもを救おうと働きかけます。「今」この瞬間の子どもを守ろうとするのは本能です。
しかし、子育てで大切なのは「今」ではなく、子どもの「未来」に意識を持って行くことです。中学から高校、大学と進学し、いずれは社会人となって親もとを離れます。そのとき、自らの力で生きていけるかに意識を向け、日々の子育てをすることが重要です。
こうした時、父親の役割は大きくなります。
子どもの人生を長い目で見て子どもが自らの悩みや問題を解決するのをじっと待つことのできるのはどちらかというと父親です。
そんな父親が子どもに対してやることはいろいろあるが、たくさん書いても情報過多になってしまうので、お母さんの苦手な分野で、3つだけ書きましょう。
その1
子どもの「できる」を信じて子どもの能力にまかせ、自らなんでも「できる」を育てる。
その2
子どもがやらなければいけないことを、我慢してやらせる。子どもがやってはいけないことは、心を鬼にして「ダメだ!」と強力に言い放つ。
その3
子どもが社会的に危険なもの(事)に近づかないよう、「それ以上やってはいけない」「それはいけない」という知恵を育てる。
どれも子どもが自らの力で生きていくために必要な能力です。お父さんの役割は、とても大きいものです。