「覚えるときは、書いて、読んで覚えるんだよ」
「“分かったつもり”ではだめだよ」
「受験は合格したら終わりじゃないんだよ」
「結果より、過程が大事なんだ!」
「できるところから始めればいいんだよ」
「テスト勉強は朝型の方がいいよ」
親は子どもの勉強に関して、「思いついたこと」をあれこれと言います。
親の言うことが、どれだけ子どもに響いているのか・・・それは、すべて親子の信頼関係の度合いによります。
親が子どもの勉強を気に掛けるのはごく自然なことですが、忙しい日常の中で、子どもの顔を見れば勉強のことばかり言うのはどうでしょう・・・
思春期の中学生の心は複雑です。学校でのこと、部活でのこと、塾でのことなどそんな子どもの、いろんな思を気にかけず「結果より、過程が大事なんだ!」と分かったようなことを言っても日ごろの親子の会話がテストの点数ばかりでは親の言葉は子どもに響かない。
子どもは親の言動をしっかり見ています。だから、言っていることとやっていることが違えば親がいくら言っても、「うるさいなー」で終わってしまいます。また、子どもが勉強しないことで悩む親の勘違いで
もう一つこんなこともあります。
「子どもが勉強しなくて困る」ということと「子どもが言うことを聞かなくて困る」というのは違う次元の話だということです。
保護者懇談などで、「子どもが勉強しなくて困る」というだけであれば生活習慣には問題ない。しかし、「言うことを聞かない!」と困っている場合は生活習慣に問題がある。だから、「言うことを聞かない」子どもには「勉強をしなさい」という前に生活習慣を見直す必要があるのです。
生活習慣に対して甘い親は、子どもとの約束事に甘い傾向があります。日々、親子の間では小さな約束事が交わされます。例えば、子どもが「もの」を欲しがるとき「勉強するときは携帯を触らないから買って」とか「テスト週間中はゲームしないから買って」とか「テストで90点とったら買って」とかいろんな耳触りのいいことを子どもはいいます。そして、親はその要求を真に受け「もの」を買い与えますが勉強せずに携帯やゲームをしていても、注意はしても「完全に取り上げる」ことをしない甘い親がいます。
子どもは、そうした親の甘さを見ているので小さな約束が何度も何度も繰り返し破られると「親の言うことを全く聞かない」子どもになってしまいます。そうなってしまうと「勉強しなくて困る」どころの話ではなくなり「今日は気分が悪いから学校休む」とか「休みの日は昼過ぎまで寝ている」とか「ご飯は食べたり食べなかったり」とか本当に堕落した生活習慣になってしまいますがそれは全て親の責任です。
子どもと交わす小さな約束事
「このテレビ見たら勉強する」
「テスト中は携帯・ゲームをしない」
「夜9時以降はTV・携帯・PC・ゲームをしない」
「朝は自分でおきる」
「学校から帰ったら「ただいま」という」
「玄関で靴はそろえうる」
「ご飯を食べるときは「いただきます」を言う」
「食べた後の食器は自分で流しに持って行く」
どんな小さなことでも、約束したら守らせる。
これを積み重ねると生活習慣が改善されると同時に、子どもにはそれが「実績」となり、自信につながります。
親の言うことを聞き、また生活習慣を正すということは子どもの学力向上に大きく関係しています。